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「噛める」入れ歯で何歳になっても食事を楽しんでいただけるように
入れ歯に対してネガティブな印象をお持ちの方は少なくありません。しかし、歯を失ってしまった際の治療として、入れ歯はとてもおすすめです。取り外しができるためご自身でのケアがしやすく、調整を重ねることでしっかりとお口にフィットする形に整えられます。
当院では、型取りの工程に特に重きを置き、違和感の少ない入れ歯を提供できるよう努めています。これからも食事や会話を楽しんでいただけるように、皆さまの「噛める」生活をサポートさせていただきます。
どうして入れ歯作りに力を入れているのですか?
お越しいただく患者さまのニーズにお応えするためです。当院は1987年に開業したのですが、うれしいことに、現在の患者さまの中には開業当時からお越しくださっている方もいらっしゃいます。その方々の多くは、当院とともに年齢を重ね、入れ歯を使用するようになってきました。
しかし、入れ歯というと、どうしても「噛めない」「目立つ」など、ネガティブな印象が強くあります。そのような方にも快適に使用していただける入れ歯を提供したいという想いで、入れ歯作りに力を入れています。
入れ歯の種類とその特徴を教えてください。
総入れ歯で人気なのは、三層構造の入れ歯です。入れ歯の内側、入れ歯を支える歯茎に面する部分、硬い組織で把持させる部分に、それぞれの特性に適した素材を使用しています。コンパクトな仕上がりになるので、噛み心地も申し分ありません。
部分入れ歯では、金属のバネを使用しないものや、見た目が良いものが好まれますね。弾力性があるため痛みが出にくく、お口にしっかりとフィットする構造になっています。自然な見た目に仕上がるので、「入れ歯を付けていることがばれる」という心配をする必要がなく、快適に使用していただけると考えています。
入れ歯の作り方でこだわりのポイントを教えてください。
すべての工程でこだわりを持って取り組んでいますが、その中でも特に型取りに重きを置いています。例えば、自由診療の入れ歯を作製する場合は、患者さまごとに専用のトレーを作製し型取りを行います。そうすることでお口の中の状態を細かく再現できるようになります。また、合計4回ほど型取りを行うことでより良い模型を作製し、きちんとお口にフィットする入れ歯を提供できるよう努めています。
印象に残っている患者さまとのエピソードを教えてください。
入れ歯に関してお悩みを抱えていた方から、「外れることなく、きちんと噛めるようになりました」「見た目が良くなった」などとお喜びいただけると、とてもうれしいですね。患者さまのそういった姿は、強く印象に残っています。
また、市販の接着剤を使用しないと噛めないというお悩みを抱えている方が多いのですが、当院で作製した入れ歯で接着剤を使う必要がなくなったと聞けることも、歯科医師としてのやりがいを強く感じる瞬間です。
この街の好きなところを教えてください。
下町情緒のある雰囲気が好きですね。開業以来お越しいただいている方も多く、中には「先生に任せます」と言ってくださる方もいらっしゃいます。患者さまとの間で信頼関係を構築できたのかなと感じ、よりお喜びいただける診療を提供できるよう、これからも努力していこうという気持ちになります。